520 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:20:43.63 ID:Ge2B0h+r0
『エピローグ その一 ヘリ』
( ^ω^) ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
( ^ω^) ・・・・・・・・・・
・・・・ここは・・・・
( ^ω^) ・・・・・・・・・・・!?
・・・ここはどこだ・・・お?
(,,゚Д゚) ・・・・・!気づいたか?
・・・・・・・?
(;^ω^) ・・・・・・・
・・・気がついたら俺はヘリの中にいたお


521 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:22:10.20 ID:Ge2B0h+r0
(;^ω^) ・・・・・・!?
(,,゚Д゚) ・・・安心しろ。ジョルジュ達は無事だ。俺はジョルジュの仲間、ギコだ。
(;^ω^) ・・・・・
(,,゚Д゚) 一番初めに起きたのがお前だから・・・他の奴らはまだ眠ってる。最も全員命に別状はないよ。
(;^ω^) ・・・・・・・・
(,,゚Д゚) そうこわばるな。お前等はこの死の街から無事脱出できたんだ。
(;^ω^) ・・・・・・・・
(,,゚Д゚) 本当にお前はよくやったよ。左手だけで3人も持ち上げるなんて。
(;^ω^) ・・・・・・・・
(,,゚Д゚) ・・・本当に、よくやった・・・
(;^ω^) ・・・・・・・・
(,,゚Д゚) 一度こちらの方で身体観測と数週間の検査および事情聴取をやってもらうが、それもお前等の身体のためだ。あきらめるんだな。


522 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:23:11.07 ID:Ge2B0h+r0
(;^ω^) ・・・・・・・・
(,,゚Д゚) ・・・それさえ終われば後はお前等の自由だ。こちらの監視等は一切無い。どうだ?意外と優しいだろ?
(;^ω^) ・・・・・・・・
(,,゚Д゚) ・・・・・?そうか・・・まだ実感はないか。たしかにそうだな。
(;^ω^) ・・・・・・・・
(,,゚Д゚) お前等はギリギリでロープを掴んだんだ。それで俺が引っ張って。
(;^ω^) ・・・・・・・・
(,,゚Д゚) ・・・まだ実感はないと思うがそのうち嫌でも実感するさ。お前は生きてるってな。
(;^ω^) ・・・・・・・・
(,,゚Д゚) 安心しろ。ここは100%安全、だ。
(゚ー゚*) ギコ君!ジョルジュも起きたようだわ。


こうして俺達の脱出劇は終わったお。



523 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:23:34.47 ID:Ge2B0h+r0
『エピローグ その二 その後』
あの街から脱出後、すでに数ヶ月が経ったお。
あの後、街は政府によって消され、事件の真相のうやむやになり、世界はまた再び表面上の平和に戻ったお。
近頃では遠くの国でなにやら不穏な動きもあるようだけど正直一般人の俺には関係ないお。
俺等は数週間、某宗教団体の研究施設で治療の名の下の観察を受け、身体に変化がないことを確認されてから知ってる状況を自白剤で吐かされ、そして解放されたお。
文句はいくらか言いたかったが、一応命の恩人達の所属組織、何も言わなかったお。


524 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:26:01.91 ID:Ge2B0h+r0
俺以外の人々のその後について話とこうお。
ジョルジュは結局傭兵を止めることの無く、事件の黒幕である組織の解明をするためにまたどこかの組織に雇われているお。
ドクヲはジョルジュとは違った方法で黒幕を捜しているらしく、「今、ヨーロッパでゾンビについての情報を調べている。」と言う手紙をもらっていこう連絡はないお。多分まだ童貞だろうお。
ショボンは何でも、亡くなったクーさんのことが忘れられずにニホンのイタコという人の所へ行ってるという風の噂を聞いたお。


525 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:26:43.85 ID:Ge2B0h+r0

結局、あの事件で様々な人の人生が変わったようだけど、根本的な生き様は変わらなかったようだお。
血の気の多い二人は戦場へ。臆病な男は平和な地へ。
・・・他人のことをとやかく言う気はないけど、結局あの事件は多数の人の死という人生の終着以外にはそこまで「ターニングポイント」にはならなかたちょうだお。
そういう俺も―――



526 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:27:53.34 ID:Ge2B0h+r0

ξ゚听)ξ ブーン!ご飯できたわよ。
( ^ω^) ・・・・・・・!
ξ゚听)ξ 今日の料理はブーンの好きなステーキよ!
( ^ω^) ・・・・・・・!!!
ξ////)ξ や、やだ、別に褒められても嬉しくないんだから!
( ^ω^) ・・・・・・・・
ξ゚听)ξ さぁ、食べましょう。



527 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:28:20.23 ID:Ge2B0h+r0

あの事件の後、おれは声が出なくなったお。

なんでもあの事件の極度のストレスと恐怖によって声が出なくなったようだお。
だけど、正直声が出なくても関係なかったお。
別にツンとの意思表示は出来るお。
それに声が出せなくなって困ることはあんましなかったお。
・・・ツンとは解放された後、結婚したお。
声が出なくなった俺でも、何度も死にかけた俺でも、こんな俺でも愛してくれるツンだったから結婚したお。
それに、これ以上厄介事に巻き込まれるのはいやだったからだお。
ツンとの新婚生活では自然と危ないことにはつっこめないお。
ツンにも危害が及ぶからだお。
だから、どんな事件がおころうとも、ツンの方が大事だから俺はつっこまないお。
もう、これ以上のストレスを被るのは嫌だから。
これ以上俺の幸せを壊されるのは嫌だから。
そういった意味からでも、おれはツンと結婚したお。



528 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:28:46.49 ID:Ge2B0h+r0

人は根本的な部分はそう簡単には変わらないお。
俺もその一例だったお。
臆病で、不器用で、優柔不断で、危ない橋は渡らない。
それが俺のすべてだお。
勢いで、仲間の仇を討ちたいと思ったこともあったけど、・・・正直今の俺では無理だお。
覚悟も意志も力も何にもない俺には絶対に無理だお。
それが俺のすべてだお。



529 : ◆Vlj2yBiNCk :2006/03/23(木) 21:29:01.93 ID:Ge2B0h+r0

だけど、
もしツンが、
ドクヲが
ショボンが、
ジョルジュが、
友達が、
仲間が、
知り合いが、
何かの事件に巻き込まれ、危機に陥ったとき、
俺は迷わず、
武器を持ち、
あのペンダントをかかげ
誰かの、
生きている誰かのために
戦うお。
たとえそのせいで誰かが危機に陥っても。
そんな矛盾でも俺は戦うお。
それが俺のすでてだからお。


〜END〜



第九話

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